敬老の日の日付が毎年変わるようになってからしばらくたちますが、私はまだしっくりと来ませんね。週の半ばに祝日が来ると、なんだか、得した気分になれましたが、そんな感覚も少なくなりましたね。
 2010年 9月17日(金)放送のまちかど情報室は、「”よっこらしょ”が楽になります」というテーマでした。お年寄りが立ったり座ったりするときの手助けをしてくれる製品が紹介されていました。
●バネの力で立ち上がりを補助するいす=「起立補助椅子 ひとり立ち」
・問い合わせ先:株式会社 中居木工 TEL:0847-41-4200(土・日・祝日は休み)
URL→http://www.nakai.jp/index.html
製造元は、楽天に出店していました。
和室でくつろぐことが多いというIさん。でも、座椅子だと立ち上がるのに足腰に負担がかかってたいへんです。そんな悩みを解消してくれるのが、低めの椅子でした。立ち上がるときに、座面が上に上がるんです。椅子の下に取り付けられているのは、バネ。座っている状態から足に体重を移していくと、椅子にかかる重さが減り、バネの力で少しずつ持ち上がっていくという仕組みです。メーカによればこの椅子を使うと立ち上がるときの足や腰への負担は3割以上減るそうです。
 Iさんのコメント=「何の心配もなく、安心して楽に座って、立ち上がりがすごく楽です。」
 この製品、広島の小さな木工家具メーカーが、大阪のバネ専門の町工場に呼びかけて2年半かけて開発しました。お互いの長所を生かしたこの椅子、人気商品になっているそうです。
 電動などではなくて、バネの力をうまく利用しているということで、故障やトラブルは少ないと思います。機械音などもなく、気分良く使えると思いました。
●持ち運びができる手すり=「スタンバーZ」
・問い合わせ先:ミライズ株式会社 TEL:06-6836-2888
URL→http://www.e-tesuri.com
楽天でもアマゾンでも扱いがありました。
手軽に持ち運べるグッズです。Hさんが使っているのが、立ったり座ったりするときの支えになる手すりです。じつは、形に意味があります。床に接する部分が逆方向を向いています。メーカーでは当初、倒れにくいよう三角形の足をデザインしました。でも重くなることから、軽量化と安定性の向上を目指し、逆方向を向いている足の形になったということです。スチール製で重さは1.8キロ。他の部屋に運ぶのも苦にならないそうです。
 Hさんのコメント=「置きたい所へ持っていって使っていますが、”よっこらしょ”がなくなりました。」
 Hさん、とても明るいうれしそうな笑顔で話していました。気分をよくしてくれる製品なんでしょうね。軽量化を目指したというのは、使う人の気持ちにしっかりと応えることだったと思います。
●持ち手が2つに分かれる杖=「らくらっくステッキ」
・問い合わせ先:株式会社タグチ・エンタープライズ TEL:03-3875-2323
URL→http://www.noblelife.co.jp/
楽天でもアマゾンでも扱いがありました。
外出するときは杖が欠かせないというTさん。散歩の途中にベンチで一休み。でも困るのが立つときです。持ち手が高い位置にあるので、支えに成りにくくスムーズに立ち上がれないといいます。そんなときに便利なのが、持ち手が分かれる杖です。持ち手が分かれて下の部分が上下に動きます。そして好きな位置で止めることができます。体重を預けやすくなり、足腰への負担が軽くなるんです。杖にどれくらいの加重がかかるのか比較実験していました。ヘルスメーターを足元に置いて、それに杖を乗せて加重を測定です。まず、両手で一つの持ち手をつかんだ場合、12.5キロでした。上下の持ち手をそれぞれつかんだ場合は、25.55キロということになり、およそ2倍の加重を杖にかけられることがわかりました。そのため、楽に立ち上がることができるんですね。
 Tさんのコメント=「立ち上がったときに杖に重心を移せるようになったので、スムーズに立てるようになりました。」
 ちょっとした工夫で力の入り具合が変わってくるんですね。お年寄りの場合、力がないというよりも、うまく出し切れないということも多いのだろうと思います。実家の父にも使ってもらいたいなと思いました。