子供たちの理科離れ、自然科学離れが言われていますね。実験室で行う実験ではなくて日常の生活の中で自然の不思議を感じる機会が少ないことが原因の一つだと思います。
「世界一受けたい授業」に登場する理科の先生の人気が高いのもその裏返しかもしれません。楽しくておもしろい実験があることを知らせてくれていますね。
2008年 10月7日(火)のまちかど情報室は「遊んで学べる “自然の不思議”」というテーマでした。楽しみながら自然や科学について学べるという「おもちゃ」が、子どもたちの間で人気を集めているそうです。
●磁石で不思議な動きをするコースター
・・・「iCoaster(アイ・コースター)」
   日本トイザらス株式会社
   HP:http://www.toysrus.co.jp/ 
レールの上を鉄のボールが転がるというおもちゃです。Kくんは、動きを見て「すごい。なんで? えー、意味わかんない」と夢中になって鉄のボールを追いかけていました。重力に逆らって高さ50cmのタワーを上ります。目はきらきらしていますね。
種明かしをして見せると、納得したようなしないような顔をしていましたが、頭の中にはいろんなことがインプットされたと思いますね。
お母さんのコメント。「遊んでいるうちに磁石の力とか、科学の力とか勉強できるできるんじゃないかなって。」
面白そうでした。

●水蒸気の力で動く船
・・・「宗介のポンポン船」
   (株)エンスカイ
   HP:http://www.ensky.co.jp/  
モーターもスクリューもない小さな船が登場。ろうそくを船の中に入れると、走り出しました。船内にはパイプが2本と金属の部品があるだけ。この部品が実はボイラーです。このボイラーを暖めると水が蒸発して水蒸気が発生します。この水蒸気がパイプの水を押し出して船の推進力になります。水が出ると圧力が下がり、水を吸い込むことになります。これが繰り返されて船はとまらずに進みます。
水蒸気を動力に使ってきた人類の知恵をコンパクトにしたということでしょうね。きちんと動き続けるということが子供たちの心をつかむと思います。

●気圧の変化で天気が予想できる置物
・・・「晴雨予報グラス」
   (株)ノルコーポレーション
   HP:http://www.newton-style.net/ 
大人も楽しめるおもちゃです。天気の予想ができるグラス形のおもちゃです。
晴れの時には高気圧に覆われていますので、気圧が高くなっています。グラスの管の部分の液体の水位は下がります。低気圧のときには反対。水位が上がります。
この変化は、実際の天気の変化に先立って起こるので天気の予想ができるというわけです。

取材前の日の水位は高くなっていたそうです。そして、取材当日は、、、、
雨。
予想が当たりました。
愛用しているTさんのコメント。「これなら曇りかな。これなら雨は降らないだろうといった自分なりの基準をみつけております。おもちゃといわれるかもしれませんけれども、すごく楽しめます。」
昔から、天気についての言い伝えがありますが、その中にはきっと科学的に説明のつくものも含まれているんだろうなと思いました。どれがどうだかわかりませんが。
日常の中に科学はたくさん生かされていますね。おもちゃから入るのもいいと思います。